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取り戻そう日本の美しさを

日本の美、日本の景観、日本人のこころ、日本らしさについて考えるブログです。

店舗デザインは「和モダン」で日本の風土と調和を取って欲しい

景観は環境!

日本における、
これからの店舗デザイン。
これは、日本の景観を作る上での
ひとつの「キモ」である。
特に自然の多い地方では、
美しい景観を作る上で
これは重要な課題である。
     
コンビニ、スーパー、
ホームセンター、家電量販店、
ドラッグストア、ガソリンスタンド、
カーディーラー、カー用品店、
レンタルDVD,CD店・・・
これらの店は今、ほとんど
欧米のマネたデザインが多い。
家電店なら家電店らしさ、
ドラッグストアなら
ドラッグストアらしい空間、
カーディーラならそれらしい空間、
ガソリンスタンドなら
ガソリンスタンドと一目で分かる造形。
      
それぞれの店で、
それぞれの世界観を演出している、、
といえば、聞こえの良い話なのだが、
残念ながら、
全く日本の風土に合わないデザインだ。
俯瞰で見ると、
例えば緑の多い自然に囲まれた土地に
ポツンとあるガソリンスタンド。
どうしても、ガソリンスタンドだけ、
変に未来的な無機質な建築で
浮いてしまっている。
(その原因は前回書いた通り、
 直線的な造形と高彩度の原色にある)
他の店もしかり。
俯瞰で見ると
ひとりで浮いていることが多い。
    
日本の風土にはやはり、
伝統の日本建築が似合う。
これは避けられようが無い事実である。
自然の独特の色彩を持つ日本の風土に
いくらカッコイイからといって
西洋の模倣をした
「モダン建築」を建てても、
日本では全く恰好がつかない。
このことは、
ぜったいに認識してほしいのだ。
なぜなら、日本には日本に
古くからある日本の伝統建築が
まだまだたくさん残っているからだ。
そしてそれを保存し、
大切にしているからだ。
     
古くからある建物がほとんど全て
空襲により消失してしまった東京は
その後の復興で、
どんどんモダン建築の建設が進み
今は世界をリードする、
モダンで未来的な都市ができあがった。

しかし、何度も言うように、
日本は東京だけではないのだ。
地方に行けば、
そこには古くから建っている寺がある。
神社がある。庭園がある。
東京などの例を除いて
日本のほとんどの土地では
やはりまだまだ伝統の
日本建築が残っている以上、
日本の風土と日本建築の存在は
絶対に無視してはならない。
切り離して考えてはならないのだ。
      
そこに新しい建物を建てる時、
まず、日本の風土、そして
既に存在する日本建築の存在を尊重する事。
これは絶対しなければならない。
その上で、風土や日本建築の色彩、
造形に見事に調和する様な
そしてお互いを引き立て合う様な
建築を建てていく。
これでこそ、日本の、
美しい日本らしい景観は出来上がる。
また、日本の景観が守られる。
    
では一見、日本風から離れた
コンビニ、スーパー、
ホームセンター、家電量販店、
ドラッグストア、ガソリンスタンド、
カーディーラー、カー用品店、
レンタルDVD,CD店、といった業種の店は
いったい、どうすればいいのか?!
     
私は何も、業種の雰囲気を無視して
「全て和風建築に立て直せ!!」
といっている訳ではない。
まあ、ホテルなどの宿泊施設は
日本にあるのだから、
まず和風にしては欲しいのだが。
それ以外。
    
「融合」してほしいのである。
    
「間を取って」ほしいのである。
     
具体的には
もっと「和モダン」にする
という具合。
     
「コンビニ」と「和」の融合。
「スーパー」と「和」の融合。
「ホームセンター」と「和」の融合。
「家電店」と「和」の融合。
「ドラッグストア」と「和」の融合。
「ガソリンスタンド」と「和」の融合。
「カーディーラ」と「和」の融合。
「レンタルDVD店」と「和」の融合。
「ブックストア」と「和」の融合。
    
別に瓦屋根にしろ、とか
言っている訳ではない。
全部木造にしろ、とか
言っている訳ではない。
表の門には狛犬を置け、とか
言っている訳でもない。
   
たとえば
表に植木を施すとすれば、
少し竹を使ってみる。
店舗外観の建材に、
木を取り入れてみる。
竹を取り入れてみる。
コストを抑えたければ、
本物の木や竹でなく
それらしい色に塗装するか、
柄を施せばいい。
店のロゴも、あけすけな
太いゴシックではなく、
明朝体や教科書体を用いて、
落ち着いたシックなイメージにする。
外観の色彩は、
落ち着いた日本らしい茶色、
抹茶色、カーキ色をベースに
ポイントにからし色、レンガ色、
えんじ色、白を、
分量を少なく効かせてみる。
    
店内。
これは業種により、
世界観を演出して構わないが、
あまり外観とかけはなれないようにし、
例えば、壁は真っ白やクリーム色などではなく
もう少し落ち着いた
深めのベージュや茶色、
壁と天井の角には木の枠を使用して
「木の質感」を出す。
   
特にホームセンタや家電量販店などは
もともと「家の中」で使う商品を
扱っているのだから
店内だって「日本の家の中」
のような風情を演出すればいいのだ。
その方が、買う側だって
家の中に商品が入った時に
どんな風になるかイメージが湧くから
買い物だってしやすいはずだ。
    
コンビニもしかり。
少し和の要素を加えれば、
おでんやおにぎり、お弁当が
とてもよく似合うようになるし
コンビニの店内も家の中のように
ほっとするような落ち着いた空間に
なるのではないだろうか。
    
ブックストアやレンタルDVD、CD店。
これだって、家の中の書斎や本棚、
図書館のイメージにすれば
日本らしい落ち着いた風情に
なるのではないだろうか。
    
ガソリンスタンド。
これは和風との融合は一見難しいが、
たとえば緑の多い
自然に囲まれた土地などでは
屋根に木の質感を取り入れる、
側面の壁はカーキ色や茶色に塗装し、
木の質感に近づける、
給油機も原色ではなく黄色でもからし色、
赤でもレンガ色やえんじ色、
または濃紺、深緑などをベースにし
もうすこしシックなデザインにして
自然の色彩に近づけると
自然の中でもよく似合い、
ガソリンスタンド自体も
もっとカッコイイと
映るようになるだろう。
     
他にもいろいろ
工夫する所はあるだろうが、
こんな風に、
今まで「自然」とか「日本」
とかといったことに
縁の薄かった業種の小売店の店舗も
互いに色彩的に、造形的に
デザインを調和、融合する事で
日本の、特に地方の景観は美しくなり、
より一層「日本らしく」なり、
他の国とは違う、
日本の味のある風情ある風景が
生まれていくのではないかと思う。