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取り戻そう日本の美しさを

日本の美、日本の景観、日本人のこころ、日本らしさについて考えるブログです。

日本の海水浴場はもっと日本らしく調和された景観にすべし

景観は環境!

海水浴シーズン真っ只中。
    
海というのはきれいな風景だ。
青い海を見ていれば癒されるし、心が洗われる。
波の音もとても心地良いものだ。
海辺というのは、そのままであれば絶景だ。
    
そのままならね。
    
でも人が集まる海水浴場、というのはそうもいかない。
人が集まれば、当然トイレやシャワー等が必要であるし
「海の家」という、食べ物屋さんもあり、
周辺にはホテルが建つ場所もある。
施設があれば、それを案内する看板もあったりする。
     
これらがくせものだ。
    
海の家、海岸と道路を分ける柵(フェンス)
トイレ、シャワー設備、
海の家、ホテル、
案内看板、
これらがそれぞれのデザインで作られており
バラバラである。
そのため、日本において、人が集まる海水浴場は
なんともいえない雑然感がある。
率直に言うと、とても野暮ったい。ダサイ。
    
どうして一つの海水浴場としてコーディネートしないのだろう。
調和というものが、まったくない。
    
まず、海岸は海岸でも、ここは日本であるという事を
忘れるべきではない。
そこだけ別世界、ニースやカンヌなどのようにしようったって
無理無理。
少し歩けば日本家屋や神社や和風の旅館などが
点在したりする訳である。
     
なら、日本風に全体的に調和させる方が良い。
調和させるべきだと思う。
まず色彩、そして造形。
    
よくありがちなのが「水」だからって、
原色のような水色、青を使うこと。
しかしよく見ると、海そのものというのは
とても深い、紺色に近いような
暗めの、彩度も低い色なのだ。
だから、海辺と調和する色というのは
原色なんかではなく、
海の藍色であり、砂浜のベージュである。
また、周辺に建つ日本家屋は木造、
木の茶色である。
また、日本の海辺には松の木が多かったりするので
松の木の幹の焦げ茶色、葉の深緑色である。
    
まとめると、日本の海辺を構成する色は
ベージュ、藍色、茶色、深緑。
なかでも一番面積の多い色はベージュであり
周辺に緑が多ければ
焦げ茶色も多いだろう。
やはり、日本の海辺は
基本的にベージュ、茶色でまとめるべきである。
          
道路と砂浜の境の柵やフェンスにしても
よくありがちな無機質な真っ白なんかに塗らないで
焦げ茶色に塗装を掛ける。
また、柵自体を木の素材のものに替える。
    
トイレやシャワーも、よく水辺だからって
ヘンに派手な水色で塗装されていたりするけれども
まったく調和しない。
ここは砂に合わせてベージュ地に塗装を掛ける等
少しでも「それだけが浮く」というデザインを
避けなければならないだろう。
外観は深い色の木目の落ち着いたものにした方が
周囲との調和はとれるだろう。
    
海の家などにしても、複数あるのならば
デザインを和モダンのようなものに統一して
色彩も、なるべく木の素材を思わせるような
茶色ベースなどに全体的に整え、
あまりいろいろな色を使わない方が良い。
ただでさえ、集まってくる人は
さまざまな色の水着等を着ている訳である。
それだけで、色が氾濫しているのだ。
その上、海の家等の店が
たくさんの複数色のパラソルを立てたり
あちこちにカラフルな「のぼり」を立てたりすれば
色の洪水。もう乱雑と言わざるを得ない。
     
店の看板にしても、
よく変に派手な色、しかも手書きとかだったりするが
本当になんとかならないものか。
看板を書く人は、レタリングぐらい習って欲しい。
文字のレイアウトにしても、
看板の幅いっぱいにでっかく書けばいいってものではないだろう。
その感じがとても野暮ったく映るのだ。
     
トイレ、シャワー、海の家を木の素材
色数も抑えてシンプルにしたところで、
もしパラソルやビーチベッドなどを置きたいならば
それも「ここが日本である」という事を加味して
工夫するべきだろう。
まず、パラソルは和傘のようなものにし、
ビーチベッドも、木の素材のものを使用し
布の部分も彩度を抑えた、
たとえばからし色や藍色や、うぐいす色、
赤系なられんが色やえんじ色などにしたら良いだろう。
またはシンプルにベージュや茶色等の方が
全体的に見て洗練されたイメージになるだろう。
    
また、あちこちにとりとめもなく、看板を立てるのも
なんとかならないか。
同じ場所にあるのに、きちんと並んでもなければ
寸法も全く違うのがテキトーに置いてあったりする。
等間隔にするべきだろう。
もし一カ所に集めるならば、寸法、並び方を
きちんとそろえるべきである。
また、看板各々のデザイン、色彩も
もし看板が複数あれば、調和するようにある程度
字体や色調等を揃えるべきだし
上に挙げた海辺の構成色とも調和させた色でなければ
調和して見えない。
また、願わくば、一つ一つの看板に同じように
「木の枠」のようなものを付けて
統一感を取れるようにして欲しいものだ。     
     
海の家のデザイン、
トイレ、シャワー設備のデザイン、
柵のデザイン、
案内看板のデザイン、
海辺に存在するこれらが
海や砂浜、周囲の建物や自然と調和しなければ
美しい風景にはならない。
もっと日本らしく、洗練され、調和されるべきだ。
    
もし海辺の風景が調和されたものになり
日本らしいものになれば、
「日本の海岸」という一つのジャンルとなり
世界から見ても、一つの個性ある日本の風景となるだろう。
海外からも注目される風景となるかも知れない。
    
世界の絶景スポットと言われる風景は
必ず、構成物同士が調和されている。
日本の海岸も、その調和を色彩造形的にはかるべきだろう。