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取り戻そう日本の美しさを

日本の美、日本の景観、日本人のこころ、日本らしさについて考えるブログです。

建造物の形が不揃いな日本の街並は、せめて色ぐらい揃えるべき

景観は環境!

建造物の形が不揃いな日本の街並は、
せめて、色ぐらい揃えるべきである。
    
よく海外の(ヨーロッパの)旅番組で、
「カラフルな壁の色が美しい海辺の街」というのがある。
港町で、家ごとに壁の色が違う色に塗装されている事がある。
これは、漁に出ている船から見て、
どこが自分の家なのかがすぐに分かるように、
という理由で壁の色を塗り分けている、と聞いたことがある。
全体的に見ると、それが程よく変化を生み出していて
見た目に美しい光景だったりする。
     
だからといって、
「じゃあ、壁の色を家ごとに塗り替えれば
 街並は美しくなるんだ!!」といって
頼むから、日本で実行しないで下さい。
ほんとーに、ほんとーに、お願いしますよ。
(なんか、すぐに海外のイイ景色を見ると
 周囲の条件なども加味せずにすぐに、それが不似合いな日本の土地で
 実行しちゃう向きがあるようなので.....。)
     
壁を塗り分けて美しく映るのは条件がある。
    
まずそのヨーロッパの港町、
建物の「形」がまず鍵である。
    
並んでいる家々、その形はほとんど同じだ。
階数も、屋根の形も素材も、窓枠の形も素材も、壁の素材も
ほとんど同じなのだ。
そこがまず、重要な所だ。
      
そして、その色も
「違えているようで、実は統一されている」のである。
色彩学的には、こう言うのだろうか。
「色相は違う」が、「トーンは一緒(類似)」。
      
その色は、見た目には赤だったり、黄だったり、
緑だったり、青だったり、紫だったりするわけであるが、
それらは少なくとも「原色」(純色)ではない。
(原色とは彩度が最高に高い色のこと)
色の明るさとしては、少々のばらつきはあるが、
彩度に関しては、ほとんど低めの彩度にとどまっている。
つまり色がそれほどはっきりしたものではない。
トーンでいうと、ソフトトーン、ペールトーン、
ライトグレイッシュトーン
少し暗めでは、ダルトーンあたりも入るかもしれないが
そのあたりのトーンでとどまっている。
     
ということで、ヨーロッパの港町の街並は
一見カラフルで色が違えてあるようにみえるのだが
建物の形が一緒だったり、色のトーンも類似性があったりと
「統一」の要素がたくさんあるのだ。
     
さて、日本。
     
まー、なんでこんなに多様な建物がごっちゃごちゃに
建てられちゃったんだかね。
山あいにある集落などの場所、合掌造りの里などでは
建っている建物の形はだいたい同じ、日本風だったりするが、
もう今は、都会でも地方でも田舎でも、よっぽど田舎でない限り
古くからの日本建築と、モダン建築が
何の統一感もなく、ごっちゃごちゃに建てられている状況だ。
     
特に商業施設の多い場所なんだけど住宅もある、なんて場所は
建造物の形状で言えば、ほとんどカオス状態である。
はっきり言って、戦後からの都市計画、大失敗でしょう。
もうちょっとさあ、なんとかならんかったのかね。
そりゃ、復興に忙しかったのは分からなくもないんだけど。
自由、っていっても程があるんじゃないのか。
     
さあ、そこで、上のヨーロッパの港町の
「家ごとに違うカラフルな壁」やってごらん?
やってみる?
というか、場所によって既にそうなってるよね。
もう、ゴミ箱ですわ。日本の街並。
    
そう、はっきり言って
日本の街並、ゴミ箱。
     
そこからの改善策は、やはり
「せめて色だけは揃える事」だろう。
今まで建てた建物全部取り壊して、
もう一度同じ地区には同じような形状の建物を建てる
なんてことは不可能である。
まあ、長期的なスパンで考えるなら、少しずつでもできる。
ただ、すぐには無理。
      
だから。色。
色を変えるなら、壁の色を塗り替えるだけでいい。
     
そうだなあ。
モダン建築といわゆる住宅と伝統建築が混ざっている。
そうしたら、
外壁の塗装色を法律で規制するべきだろう。
       
まずは標識と見まがう「原色」(純色)は禁止。
塗ったら、罰金という制度を作る。
そう、500万円〜1000万円ぐらい。
     
「推奨色」の色見本を作る。
フランスなどの自治体で行われている様に。
なにを基準に色を決めるかというと、
古くからあった日本建築の色を採用するべきだろう。
   
トーンはソフトトーン、ライトグレイッシュトーンなどの
彩度低め、さほど明るくなく薄めの落ち着いた印象の
「ベージュ」「薄茶色」を中心に、
それに少し黄色を足した、
黄色寄り、わずかに黄緑寄りの薄めの落ち着いたトーンの色
までの範囲で、
色見本を20色ぐらい作ってその中から選ぶようにすれば
良いと思う。
    
よく「茶色だからいいだろう」といって
薄い茶色ではあるのだけど、やたら彩度が高い
(トーンでいうと、ライトトーンとかブライトトーン)
茶色を壁の色に使われていたりするのだが、
それはNG!ということで。
    
上の「推奨色」だが
家の壁や商店の壁の色をその推奨色から選んだ場合は
エコカー減税」みたいに
国からお金が出る、という制度にしたらどうだろう。
「美景観減税」といった名前で。
     
そういう減税制度を取ったかどうかはわからないが
現代の建築が並んでいても
景観の統一で街並が美しい都市がある。
モナコ
(実際行ったわけではないので、詳しくはないが)
あそこは、古くからの建物も多いが近代的な建物も多い。
しかし、建物の壁の色が類似色で統一されている為、
全体的に見て、まとまりがあり、統一感のある美しさがある。
    
だからといって、モナコの真似すりゃいいという訳ではない。
その建物壁の色の統一、という所だけはちょっと見習って
その壁の色を、日本の自然、日本の風土、
日本に古くからある伝統建築などの色彩から考慮した色で
統一させれば、
日本も、モダン建築がたくさん立ち並んでいたとしても
日本らしい美しい街並になっていくのではないか。
    
もちろん、モダン建築を目の敵にしている訳ではないのだが。