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取り戻そう日本の美しさを

日本の美、日本の景観、日本人のこころ、日本らしさについて考えるブログです。

日本の電車のデザインはもっと日本の風土に合ったものに

日本のデザイン

電車のデザインというと、やはり材質から
メタリックな質感のものが多い。
そりゃ、金属で出来ているからあたりまえなんだけど。
    
都心の、例えば山手線や総武線などの電車は
そのメタリックな感じが、都市のモダンな風景に
適度にマッチしているから良いのだが、
今回書くのは、それ以外の地方へ足を伸ばすような
電車(列車)について。
     
そう。
だいたいの電車は、例えば山手線の様に
都心のエリアをぐるぐる回るような線でない限り
都会を抜けて、郊外、地方の方まで行くものだ。
電車はどこにいるのか?と問うた場合、
都会にいるのはわずかな時間、
大部分は、郊外や地方だ。
    
しかしやはり電車のデザインというのは
メタリックな質感なものなのだ。
そのため、郊外へ出た場合、
その自然の広がる風景と、電車のメタリックな質感が
どうも私には不調和に映るのだ。
     
もうちょっとなんとかならないか。
     
都心をぐるぐる回る電車はそのままで良いとして、
自然の広がる地方へ行く電車について考えたい。
     
やっぱりここでも考慮すべきは、
その自然の色彩だ。
また自然の「デザイン」についても考えた方がいい。
まず自然の色彩。
これは前にもよーく書いているが
土の焦げ茶、葉の深緑ないしは緑、
遠景の山の藍色、海の藍色
これらの色が自然の色彩だ。
全体的にはダルトーンか、それよりも彩度、明度が低い。
また、自然はどういう形をしているかというと
「直線」というのは全く見当たらず
ほとんどが曲線でできている。
丸みを帯びているのだ。
     
まとめると
・自然の形は曲線。
・自然の色彩はおもに焦げ茶、深緑、藍色
 トーンはダルトーンかそれよりも明度、彩度が低い
ということになるだろうか。
     
電車も、自然の中を走るのならば
自然の色彩、デザインと親和性を持たせた方が良いだろう。
     
具体的には、
電車のフォルムは、より丸みのあるものにした方がいいだろう。
    
そして、色彩。
こちらは、特に考慮すべきで、
あまりシルバーや真っ白、真っ青などの原色は使うべきではないのは
これで明白だろう。
    
こんな色を使ったらどうだろうか。
一覧を挙げたいと思う。
まず、茶色。
茶色といっても、あまり薄い茶色は浮いてしまうので好ましくない。
焦げ茶までとは言わないが、ある程度明度が低く、再度も抑えた
深みのある色がいいだろう。
     
カーキ色。
これは軍隊で使用される保護色を連想するが、
そういったミリタリーな感じではなく、落ち着いた雰囲気の
品のある使い方も出来るはずだ。
    
藍色
これは海辺を走る列車なんかに良いのではないかと思う。
藍色と言えば、遠景の山も藍色だが、あくまで遠景。
風景的に列車と接するのは、土であり、深緑の緑である。
海辺の列車に話を戻すと、
これも、よくありがちなのが、「水」だからといって
すぐに原色のようなハデーーな彩度の異常に高い水色にしたり
しないようにくれぐれもお願いしたい。
よくこれは間違えられて使われているのだが、
水色は海辺の風景には非常に不調和だ。
水色じゃない。「藍色」の方が調和する。
青みの、明度、彩度ともに低めの落ち着いた色を
使った方が風景には馴染みやすい。
    
深緑。
これもよくありがちなのが、緑は緑なんだけど
やたらに彩度が高かったりするもの。
深緑と言えば、トーンでいうと、
ディープトーンも深緑があるが、
ディープトーンの深緑はキツすぎる。
ダークトーンの深緑ぐらい、彩度を低くした方がいい。
    
ベージュ。
これも、ベージュというとやたら薄いペールトーンの
ベージュがあるけれども、これでは明るすぎて確実に浮く。
せめて、ライトグレイッシュトーンぐらいにした方がいいだろう。
ベージュなんだけど、深みのある落ち着いたベージュの方がいい。
     
ここでベージュにつながってグレイについて。
グレイはおすすめしたくない。
これは無彩色で、極めて人工的な色であり、
自然の中に置くと、不調和をきたしてしまうからだ。
しかし今、郊外で自然に囲まれていると言えども
線路の近くにはグレイのアスファルトの道路があったり
するので、それを加味すると、まったく合わない訳じゃない。
しかし、私個人の意見では、
自然の風景は、温かく、有機的であった方が良いと思うので
無機的な色はあまり使って欲しくない。
     
上に挙げた色だと、ほんとに保護色みたいでオモシロクない!
と思うなら、
煉瓦色や、芥子色、えんじ色、葡萄鼠(えびねずみ)色、
梅鼠(うめねずみ)、柳染(やなぎそめ)などの
日本の伝統色はどうだろう。
ねえ、日本の電車なんだから
日本の色使ってもいいと思うのだけど。
    
ただ、日本の伝統色にもいろいろあって、
けっこうハデな彩度の高い色もあったりするので
そういう色は使わない方がいい。
あくまでどの色味も
「抑えられた明度」「抑えられた彩度」であった方がいい。
     
列車のフォルムをもっと丸みの帯びたものにし、
色を上記のような自然の色彩に調和する
抑えられた彩度と抑えられた明度の、
かつ有機的な色を使う事で、
日本の里の風景に調和する、味のある列車に
なるのではないだろうか。
    
ついでに言えば、
日本の風景の中を走るのだから、
「トレインデザイン」だからといって
デザインもモダンデザインなんかに傾倒せず
日本伝統のデザイン、色彩や造形美を
電車にももっと取り入れるべきだと思う。
    
今回は、電車の外観について書いたので、
次回は、電車のインテリアについて。