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取り戻そう日本の美しさを

日本の美、日本の景観、日本人のこころ、日本らしさについて考えるブログです。

どんな人も何かしら地道な事をしている

日本人のメンタリティ

一見華やかな生活を送ってそうに見えても
華やかな職業、と思われる職業でも
みんな何かしら地道な作業をしていたりする。
     
閉会式を迎えたロンドン五輪
たくさんの人、
たくさんの日本人がメダルを取った。
インタビューでは
「楽しんでプレイできたから、良かったです」
といったコメントが多かった。
これだけ聞くと、
「もっと必死にやれば、
 もっといい色のメダルが穫れたんじゃないのか」
なんて言う人もいるかもしれない。
しかし「楽しんでできた」というコメントは
裏を返せば、本番の他の時間は
辛さの連続、辛さとの戦いだった、という事だろう。
辛くて必死で、笑顔なんてできないぐらい
裏では地道に練習している。しかも、
その種目のプレイばっかりしてるわけではなくて
基礎体力作りから。
ジョギングを毎日続けて、
筋トレも毎日やって、
野球選手だったら何回も何回も素振りして、
卓球だったら何回もサーブをやって、
ラリーを続けて続けて。
サッカーだったら何回もフォーメーション。
相手チームのプレイを何回も
ビデオで確認したり。
「楽しんで出来た」の裏には
こうした地道な活動の連続があっただろう。
死に物狂いの。
      
ワインバー。
欧米から南米まで
いろいろなワインを取り揃えて
様々な味を堪能できるお店。
ワインソムリエの人はお洒落な空間の中
豊富な知識でもって様々な人に
ワインを供する。
一見お洒落で華やかに見える職業だけど
お客さんが飲んだワイングラスを
洗っては拭いて、の連続だったりする。
      
グルーヴの効いたサウンドに
情熱的で伸びやかな歌声を披露するアーティスト。
ライブでは観客を熱狂の渦へといざなう。
そんな歌手も、
ライブツアー意外の期間は、
ひたすら発声練習してたりする。
しかも歌、でなく、
同じ音をひたすら声に出すの連続だったり。
こういう職業の人は体力が命だから、
ジョギングや筋トレだってやってるかもしれない。
お客さんにいい声披露する為には、
「今日は休みたい」なんて日だって
体に鞭打って、走ったり筋トレしたり
してるかもしれない。
     
ヴァイオリニスト。
リサイタルではどこかのデザイナーに
仕立ててもらった華やかな衣装を身に纏って
華麗に演奏する。
ピアノとヴァイオリンとの見事な掛け合い。
客を魅了する。
しかし、その演奏家の毎日。
この職業も体力が命だから、
朝のジョギングから始まるかもしれない。
ヴァイオリンを触ってばかりいる訳ではない。
華やかな衣装とは程遠い、ジャージを着たりして。
そして、腕の筋トレ。
指の運動。
ヴァイオリンを触っていたって、
まず基礎の音だし。スケール。
運弓と運指の練習にウン時間費やす。
実際にリサイタルで弾く曲を弾くにしても
同じ所を何回も何回ももさらう。
10回同じ所を弾いても間違えなくなるまで
何回も何回も。気の遠くなる程だったりする。
スポーツ選手と同じで
リサイタルの日にコンディションを最高に
持っていくようにしなければならない。
腱鞘炎にも気をつけなければならない。
そう考えると、結構地味な職業だ。
      
経営者やCEO。
一見、とっても華やか。
パンピーからしたら
庶民から金吸い上げていい暮らししやがって、
なんて思われがちだろう。
きっと自家用ジェットとか持ってんだぜー、とか。
たしかにそういう世界の人となれば、
一流ブランドの顧客だったりなんかするのだろう。
毎日パーティしてるイメージだったりもする。
しかしそのパーティひとつだって、
そのパーティでスピーチするのだとすれば、
前もって練習の一つもしなければならないし
誰かに原稿を書いてもらってる場合もあるかも知れないが
自分で考えていたりするならばもっと大変だ。
ひとつの失言も許されないからだ。
またこういう上に立つ人は忙しい。
次から次へとスケジュールがある。
分刻み、かもしれない。
それを全部、こなさなければいけない。
とすると、これも体力勝負だ。
いつも、コンディションを整えなければならない。
いつも、健康でなければならない。
今日はもっと寝ていたい、なんて許されない。
       
企業の社長さん。
それだけで華やかに見えるかも知れない。
しかしそれが小さな企業だったら、
大企業なら事務員に任せるような事も
全て自分でやっていたりするかも知れない。
トイレ掃除を自分でやっている、
という人もいると聞いたことがある。
家に帰ったら、自分の家のトイレも
爪立てて、掃除しているかも知れない。
独身なら、炊事洗濯掃除、
すべてやっているかもしれない。
     
デザイナー。
私も憧れた事がある。
しかし小さな個人事務所などだったら
雑事なども全てやらなくてはならなかったりする。
デザインをする作業そのものは
もともと好きだった事な訳だから
楽しい瞬間かも知れないが、
この考える事が幾つも幾つもあって、
抱えている案件が幾つも幾つもあって、
締め切りが迫っているもの以外にも
何年も先まで締め切り予定が入っている。
しかも、他社との競合で
コンベンションでプレゼンしなければ
仕事が勝ち取れない。
その準備もしなければならない、
なんてこともある。
重圧に押しつぶされそうになりながら
鞭打っている。
単にアイディアを考えているだけでなく、
書類の整理だって地道だけど
大切な仕事でやらなければならない。
      
直木賞を穫るか穫らないかの
売れっ子小説家。
でもアイディアがぜんぜん湧かない時もある。
出版社によって
どこかの宿にカンヅメにされてしまったり
する場合だってある。
ひたすらひたすら、パソコンのキーをたたく。
その連続でしかなかったりする。
      
厨房で働くコックさん。
しかし、厨房に入りたての人は
ひたすらひたすら同じ食材を切って切って、
仕込みの連続だ。
食材を使えるならまだましで、
毎日、皿洗いの連続で日が過ぎていったり。
地道に、毎日、やるしかない。
       
      
どんなひとも、
地道に何かをやる毎日を送っている。
大変なのは「きつい、汚い、危険」の仕事の
人ばかりじゃないのだ。
どんなひとも、
けっこう、いやかなり、大変なのだ。