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取り戻そう日本の美しさを

日本の美、日本の景観、日本人のこころ、日本らしさについて考えるブログです。

「日本らしさ」って ほんと、 何なんだろうね

日本のデザイン

「日本らしさ」って
ほんと、
何なんだろうね。
      
え、このブログで
これを言うか!?
     
そうなんです、今回は
このブログの根幹の根幹、
日本らしさとは何ぞや、
について敢えて、
改めて考えてみたい。
      
今回は長くなりそうだ。
まず、日本の昔の話から、
そして現代の日本へ
話を移していくように
しようと思う。
    
いずれにしても
ざーーっくりとした見解
なので、
日本文化について真剣に
研究されている方々からすれば
鼻で笑われてしまいそうだが。
       
        
とりあえず、
時代をさかのぼって
江戸時代や奈良時代
平安時代に使われていたような
デザインなら
「日本らしいデザイン」
「日本古来のデザイン」と
言えるだろうと
今までは思ってきた。
そう、
「思ってきた」。
     
本当はそうとも言えないと
知りながら。
       
日本はかつてから
周りの国の影響を
受け続けてきたから
純粋な「日本発祥」なんて
ないかもしれない。
       
例えば奈良時代
お隣の大国の大国、中国の
影響を受けまくっていた。
平城京の作り方も
戦のやり方も。
仏教も中国経由。
     
あ、神道、あれは日本独自か?
いや、でも、あれも怪しいんだよ。
「日ユ同祖論」というのがあって
日本と古代ユダヤは繋がっていた
という話がある。
例えばカタカナはイスラエルの文字と
ひじょーに似ている。
んで、神社の構造等は
イスラエルにも同じようなものが
存在している事から、
「実は失われたユダヤの10支族は
 日本にやってきて日本人になった!」
なんていう説もあったり、
「キリストの墓は本当は青森にあるんだ」
という説まである。
ということから、
純粋に「日本発祥」と
言えないかもしれないと言う事に
なってくる。
(まあこの情報を鵜呑みにすれば)
      
平安時代、そして江戸時代では
逆に「日本らしさを大切にしよう」
という向きがあったようだが、
それはその前の時代に
他国の影響を受けた上での
ものだから、
純粋なものではないと
言えなくもない。
一応「ひらがな」は
日本発祥という事になってるが。
      
着物だって、
もとは中国で着られていた服装が
日本で独自に変わっていっただけで
完全に日本で生まれたものとは
言い難い。
おんなじような服が
ブータンでも着られているしね。
      
雅楽だって
あれはユーラシア大陸を渡ってきた
古代のオーケストラだそうで、
純日本産ではない。
       
だから「発祥」を辿ろうと思えば
非常に見つかりにくいだろう。
そこから「真の日本らしさ」を
見いだす事は難しいようだ。
      
発祥は他国の真似でも
その進化、発展のしかたという事を
考えると「日本らしさ」が
見えてくるだろうか。
       
ひらがなは発祥は漢字やカタカナ。
でもその過程、
ひらがなになっていく過程に
独自性があるような気がする。
        
着物。
発祥は中国かもしれないが
平安時代には十二単になったり
戦国時代の服装、
江戸時代の渋好みの着物姿、
これらは日本の中の時代背景等から
独自に日本の中で
進化していったものと言えそうだ。
装飾の施し方、
そして合わせる色彩感覚、
これも中国や韓国とは
違うと言えそうだ。
       
寺。
寺自体は中国にも韓国にもある。
東南アジアにも寺院がある。
奈良時代はほとんど同じだったろう。
しかしよく見ると
屋根の形に少し違いを感じる。
屋根の曲線の曲がり方。
中国や韓国の寺の方が
日本の寺よりも曲線が深い。
ちょっと大仰な印象。
しかし日本の屋根の曲線は
そこまでではない。
自分が見慣れているという事だろうが、
より自然な感じ、を受ける。
       
また寺の装飾。
それこそ天平の時代は
寺は煌びやかだった。
赤、黄、金、青、緑、それも原色。
そんな色彩で柱も壁も
天井も装飾が施されていた。
今は、その当時の建てられた当初の
イメージを復活させようという
動きがある。
しかし、装飾が取れて木そのままの
地味な姿をそのままにして、
「滅びの美学」を味わうという
趣向も日本には存在する。
古い装飾が剥がれた姿の寺を
そのまま愛でるのだ。
この趣向は日本独自かもしれない。
        
庭園。
中国にも庭園があるので
庭園自体は日本発祥ではないだろう。
しかし「日本庭園」と
呼ばれるものがある。
回遊式庭園などは日本独自だろう。
またその庭園の中身も
植木の配置の仕方、
石の配置、使われる素材も
違ったものと言えそうだ。
        
焼き物。
陶磁器は中国朝鮮経由で
日本にやってきたようだ。
中国の青磁は日本にもある。
景徳鎮を思わせるような装飾の器は
日本にもあるようだ。
しかし九谷焼や有田焼が
景徳鎮と一緒、とは言えない。
やはりそこには独自性がある。
また織部好みとか益子焼
日本独自と言えそうだし、
焼き締めの備前焼なども
ルーツは古代の土器になりそうだが
独自の進化を遂げていると思う。
       
     
そのもの自体は発祥でなくても
細かく見ていくと
随所に日本らしさが伺えそうだ。
       
だから「日本らしさ」とは
もっと抽象的なもの
なのかもしれない。
      
現代。
日本人は勤勉だと言われている。
(ほんと、会社の有給の数が
 例えばフランスなんかとは
 ぜんっぜん違うらしい。
 フランスは有給は全日
 消化しないといけないらしい。)
あ、ちなみに私自身は
まったく勤勉ではありまへん。
よくさぼるし。
だから昔っから私は
日本に生まれて育ってきたけど
自分はエイリアンだと思っている位だ。
私のような人もいるのだから、
全員の日本人が勤勉
という事ではないだろう。
しかし、勤勉な日本人が多い、
という事なのだろう。
       
和の心、
これも抽象的だが
日本らしさの一つだろうか。
争いはなるべくしたくない、
裁判は和解が多い、
思いやり、おもてなし、
丁寧、
相手を立てる、謙譲語。
以心伝心、
実る程頭を垂れる稲穂かな、
出る杭は打たれる、
言わぬが花、
立つ鳥跡を濁さず、
といったことわざも和の心、
日本独自の思想と言えそうだ。
まとめると、
角を立てない、
自分が自分がと主張しない、
何でもかんでも言い尽くす
ということをしない、
自分より相手を思う、
こういった事になるだろうか。
      
私は色彩が好きだから
色彩の事にすぐなってしまうが、
日本の色彩にしても
特に「主張しすぎない」という心が
とてもよく表れていると思う。
日本の伝統色には
本当にいろいろな色に
それぞれ趣のある名前がついているが
特に中間色の名前のバリエーションが
とても豊富なのに驚かされる。
特に渋好みの江戸時代の影響で
茶色や鼠色、緑色、青色の
特に中間色の名前が多い。
多いという事は、
そういった色が好まれていた
という事になる。
「はんなり」というのも
日本独自だろう。
       
現代の横文字でいうなら
日本人は「ソフト」が
好きな気がする。
主張しすぎないという
「ソフト」。
      
また、これは個人的に思う事だが
日本人は
「ベーシック好き」のような
気がする。
「何も足さない、何も引かない」
という言葉が
日本人って好きそう。
必要以上に装飾を加えない、
必要以上に削がない、
「そのまま」「素」というのが
好きなんじゃないかと思う。
       
デニムそのままの色の
ブルージーンズに、
ベーシックな白シャツ。
そんなスタイルが
実は一番しっくりくるんだよね、
と思っている人は多そうだ。
      
無印良品
好きだもんね、日本人。
無印、っていうのは
必要以上に主張しないの代表格
のようなもの。
そして無印良品
商品のラインナップにも
「ベーシックデザイン」
という事にこだわりが感じられる。
私はこの無印良品
一番「日本」を象徴しているの
ではないかとさえ感じる。
      
また今勢いのあるユニクロ
このユニクロも、
とても「日本らしい」と思う。
まずデザインがベーシック、
という事。
必要以上に主張しないという事。
そして、もう一つ、
「機能性」。
とにかく「安価」であるという
「機能性」と、
ウルトラストレッチデニムや
ヒートテック、エアリズムに
代表されるように
服の構造の
「機能性」がある事。
      
「機能性」というのも、
とても日本らしいのではないかと
私は思う。
日本が戦後発展したのは
特に技術の分野。
日本に根付く
「機能性への志向」が
あったからこそ、
あれほど発展していった、
と言えそうだ。
今でも「機能性」を売りにした
商品の多い事。
これがガラパゴス化とも
言われてしまうようにもなった。
       
       
上の、
「ベーシック」そして
「機能性」への志向から、
日本はとても
「モダンデザイン」が
似合うのではないかと
個人的には考える。
      
特に「東京」ほど、
「モダンデザイン」が似合う街、
あるだろうか。
東京はモダンの最たる街だと
個人的に思う。
      
まあ、最近の新興国の首都は
みんなモダンデザインだけどね。
でも東京こそ、と私は思う。
シンガポールもすごいけどね。
      
       
でも日本全体を
「モダンデザイン」一辺倒に
してしまうというのは
嫌なんだなあ。
       
上をまとめると、
「日本らしさ」というのは
「ベーシック」であること、
「主張しない」こと、
「機能性」
「ソフト」
「和」
「素」
という事になるかな。
        
      
では地方は?
農村部は?
      
今度は「日本らしさ」の中の
「和」
「素」→「素朴」
というものを出して
そして日本独自の自然の風景と
調和したものを
演出して欲しい。
      
「調和」は
とても日本人は好きなようだが
「和」だからだね。
      
また上に「演出」と書いたが
日本人はあまり過度な
「演出」は好きではない
ような気がするので
「さりげなく」
(これも「日本」だね)
見せる位にするのが
丁度良いのかな。
       
      
「ベーシック」で
「機能性」があって
「素朴」で
「ソフト」で
「和」がある。
     
東京は「ベーシック」な「モダン」で、
里山は「和」があって「素朴」。
そんな感じになるのかな。
      
そしてそれのおおもと、日本語。
和の心。
いつまでもあり続ける事を望む。