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取り戻そう日本の美しさを

日本の美、日本の景観、日本人のこころ、日本らしさについて考えるブログです。

キンモクセイ金木犀はどうして、10月まであと何日という日に、まるで時計仕掛けのように香り出すんだろう

わたしごと 日本人のメンタリティ

金木犀はどうして、

10月まであと何日という日に

まるで時計仕掛けのように

香り出すんだろう。

 

金木犀に限っては

香り出すのが

早過ぎた、とか

遅過ぎた、というのが

あまり無かった気がする。

 

金木犀はもともとは

中国原産だが、

江戸時代に日本に

伝わってきた、との事。

wikiより)

という事は

近代の日本人は

殆ど金木犀の香りと共に

秋を迎えてきた

という事になりそう。

日本人にとって

「秋といえば」の一つ

になっていると言っていい。

 

例えば私は

高校生になった頃から

一連の鬱病を発症し始め

今に至っている。

私にとって高校時代は

本当に辛い時代だった。

特に酷いいじめを受けた

という訳でもなく

友達だっていたし

周りから見たら普通だったろう。

しかし脳が疲労困憊、

今思えば部活なんて

やめりゃよかったのに

無理して続けていたから

ハードな部活の練習も

出なくてはいけないし、

半端に進学校だったから

勉強しなければいけない量は

とても多く毎日宿題宿題で

それもこなさなければ

ならなかったし

(殆ど出来なかった)

脳の疲労により、

目先の事を把握する事が

とても困難で、特に

人の会話は聞き取れない。

それがために、人と

まともに会話ができないしで

本当は休学しても家で数ヶ月は

休養すべき状態だった。

だけど「人の目」というものを

何よりも気にする気弱な性格が

自分に無理をかけてしまい、

表面上は普通の高校生に

見えるように取り繕う事を

選択してしまった。

 

そんなこんなで

何不自由ない普通の高校生の

心象風景は地獄のようだった。

毎日それは続いた。

 

しかしそんな高校生でも

秋の訪れというものは

何となく分かった。

同じく春の訪れも。

 

春には、特に3学期も末、

2月の中頃になると

いつもは寒い中、

ちょっと、温かい風が

吹いてくる。

春、来たのだな、と

いつもは辛くても

その瞬間だけは

少しほっこりする。

 

秋。

10月に入ると

ほのかに金木犀の香り。

(同時に銀杏の実の

 あの臭いも・・・)

毎日金太郎飴のように

辛い日々の中にも変化。

秋、来たか・・・

少しほっこり。

何かが少しほぐれる瞬間。

 

その先の人生でも

やはり辛い事は多かったが

(きっと誰でも何かしら

 そうだと思うけれど)

その中でも

春先の温かい風と

秋、10月の金木犀の香りには

助けられた気がする。

 

勿論その時その時に

抱えている問題の

根本解決を

してくれた訳ではない。

だけど

問題を抱えている中にも

「肩の力を抜く」事の大切さ

みたいなものを

教えてくれたのかもしれない。

 

今はお陰様で

鬱病寛解

病院には行っているが

状態はとても楽になった。

一日にやる事を極力少なくした

という事も手伝っている。

 

だけどその中でも

この時期の金木犀には

癒される。

金木犀の香りに助けられるのは

今も続いている。

 

また、不思議な事に

この、風に漂うこの香りを

感じると、

なんか、どこか

景色の良い所にでも

出掛けようかな、なんて

思えてくる。

今まで行った事なかったけど

あそこに今度、

行ってみようかな、

みたいな気持ちになる。

そのような気持ちまで誘う

不思議な秋の香り。

 

 

私のように

金木犀の香りに

助けられたり、

促されたりする日本人って

どのくらい居るのかな。